レンタルDVDをそのままコピーしても、ガードがかかっているため、うまくいきません。 ここでは、コピーのガードを外し、レンタルDVDをMacにバックアップ保存しておく方法をごく簡単にまとめました。 個人的に保存する場合に参考にしてください。
ただし、2.のソフトはGUI版が10.3(Panther)に対応していないため、ここではCLI版*1を使います。
Mac the Ripperを使います。保存先のフォルダを指定するだけなので、説明は割愛。 バックアップが成功したら、保存先のフォルダにVIDEO_TSというフォルダが作成されます。
/dvd_backup/diskAに保存されたDVDの変換方法を説明します。
ターミナルを開き、Mac the Ripperで保存したフォルダへ移動します。
cd /dvd_backup/diskA
DVDのチャプター情報を取得するには、-t 0 オプションをつけます。
HandBrakeCLI -i VIDEO_TS -t 0
そうすると、以下の様な情報が出てきます。
Scanning title 1 of 6... Scanning title 1 of 6... 略 Scanning title 6 of 6... Scanning title 6 of 6... + title 1: + vts 1, ttn 1, cells 0->15 (2798727 blocks) + duration: 01:30:50 + size: 720x480, aspect: 1.78, 23.976 fps + autocrop: 54/58/0/0 + chapters: + 1: cells 0->0, 314920 blocks, duration 00:10:21 + 2: cells 1->2, 333687 blocks, duration 00:10:46 + 3: cells 3->4, 319852 blocks, duration 00:10:24 + 4: cells 5->5, 275321 blocks, duration 00:08:52 + 5: cells 6->6, 219914 blocks, duration 00:07:06 + 6: cells 7->8, 136708 blocks, duration 00:04:25 + 7: cells 9->9, 177895 blocks, duration 00:05:48 + 8: cells 10->10, 199956 blocks, duration 00:06:28 + 9: cells 11->11, 145376 blocks, duration 00:04:47 + 10: cells 12->12, 269923 blocks, duration 00:08:41 + 11: cells 13->13, 160433 blocks, duration 00:04:57 + 12: cells 14->15, 244742 blocks, duration 00:08:17 + audio tracks: + 1, English (AC3) (Dolby Surround), 48000Hz, 192000bps + 2, English (DTS) (5.1 ch), 48000Hz, 1536000bps + 3, Japanese (AC3) (5.1 ch), 48000Hz, 384000bps + 4, Japanese (AC3) (5.1 ch), 48000Hz, 384000bps + subtitle tracks: + 1, English (iso639-2: eng) + 2, Japanese (iso639-2: jpn) + title 2: + vts 2, ttn 1, cells 0->1 (31691 blocks) 略
ここで、-t 0 オプションを実行した上記の結果を用いて、チャプター情報の読み方を説明します。
"+ title 1:"以下はタイトル番号1に含まれるコンテンツを示します。
DVDのメインコンテンツはたいていtitle1に収録されていますが、たまに2以降に収録されているDVDもあるようで、DVDディスクごとに -t 0 で調べる必要があります。
"+ chapters:"以下はそれぞれのチャプターに関する情報が表示されていますが、関係があるのは最後のdurationくらいです。また、title:配下のchapterの数でメインコンテンツかどうかのアタリをつけることができます。
"+ audio tracks:"には収録されている音声(吹き替え版)のトラックを確認できます。変換する際に、オリジナル音声か、吹き替え版にするかの選択でトラック番号が必要になります。例では4種類の音声トラックがあります。
"+ subtitle tracks:"は字幕表示です。例では、英語と日本語の字幕があります。
ここでは、上記の例の場合において、チャプター1から4までのMP4ファイルを、英語の音声で日本語の字幕付きで作成するコマンドを紹介します。
HandBrakeCLI -i VIDEO_TS -t 1 -c 1-4 -a 1 -s 2 -o test.mp4
基本編では簡単な変換の例を示しました。変換方法の設定は、例のような-iや-tなど、ハイフンと文字の組み合わせで設定します。
プレイやんでは、DVDでは基本となるアスペクト比*216:9の動画をそのまま読み込むと、縦長に崩れてしまうため、変換する際にアスペクト比を4:3に変更する必要があります。 HandBrakeCLI 0.9.1では残念ながら上下に縁付けして4:3にすることができないようなので、左右を切り取って(crop)対応します。 切り取る長さは様々ですが、いろいろ試したなかで一番良い設定値を2種類紹介します。 パターン1:左右の切り取り量を減らし、16:9に近い画面にする
-w 320 --crop 0:0:87:87
パターン2:左右の切り取り量を増やし、画面の大きさを重視する
-w 320 --crop 30:30:120:120
いずれも-wオプションで左右のサイズをプレイやん再生用に320ピクセルに指定しています。